PMS セロトニン

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)等の抗不安薬・抗うつ薬


 月経前症候群の症状にお悩みの女性の約10%ぐらいは、イライラや鬱々とした精神的な症状に悩まされます。月経前は黄体ホルモンの影響により、このセロトニンが急激に低下することが知られています。
 セロトニンはアミンの一種で、脳のなかで分泌される神経伝達物質のひとつ。視床下部などで、高濃度に分布し、月経前症候群の不安感やイライラ感を抑える作用があるといわれています。

 セロトニンの不足は月経前症候群のイライラや不安などの心への影響だけでなく身体へも影響があります。セロトニンは月経前症候群以外でも睡眠や神経系にも深く関わりのある物質で、セロトニンが不足すると
月経前症候群にも通ずる以下の症状があらわれます。
  • 熟睡できず慢性的に睡眠不足となる。
  • 寝つけなくなったり、逆に1日中眠くなったりする。
  • 体温の調整がうまくいかず、低体温や冷え性になりやすい。
  • 消化器官がうまく働かず便秘になりやすくなる。
  • 常にオナカが空いて食べ過ぎる。
  • 甘いものを沢山食べたくなる。
  • 疲れやすく、疲労が抜けない。
 月経前症候群のイライラや鬱々とした思いや自己嫌悪に陥ったりする、はっきりした原因はわかっていませんが、このセロトニンの低下が要因の一説として考えられています。月経前症候群でそういった心に対しての症状が強い場合には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗不安薬の服用が有効な場合があります。

 セロトニンは、神経伝達物質として放出されるのと同時に、同じ神経細胞に再度、取り込まれるという性質があります。SSRIはその再度取り込まれる作用を阻害してセロトニンの不足を補うよう作用します。

 SSRIは副作用の少ない薬と言われていますが、飲み始めに吐き気や下痢の症状があらわれることがあります。使用に際しては医師の診断のもと、慎重に服用する必要があります。